保有銘柄数を絞ると高次モーメント運用はどう変わるか
Portfolio Management with Higher Moments: The Cardinality Impact
Rui Pedro Brito、Hélder Sebastião、Pedro Godinho(2019)『International Transactions in Operational Research』
ひとことで言うと
平均と分散だけでなく歪度・尖度も考慮する資産配分で、保有銘柄数の上限が成績と売買回転へ与える影響を調べた研究です。
図で読む:この研究は何を比べたか
銘柄数制約と分布のゆがみを配分へ加える
平均・分散配分
通常の変動を中心に評価
高次モーメントと銘柄数制約
制約後の配分
偏りと極端値も考慮
利益への距離
- 観測された差
-
一部のみ
対象標本内の最適化結果。
- 取引費用
-
未確認
実装費用は未確認。
- 再現性
-
未確認
独立再現は未評価。
- 日本市場
-
未確認
日本市場は未検証。
研究で観測された差は、そのまま得られる利益ではありません。4つの関門はそれぞれ独立に読んでください。
この研究を読み解く
何を知りたかったのか
少数銘柄に絞る実務的な制約の下でも、暴騰・暴落の非対称性を表す高次モーメントは有用でしょうか。銘柄数を増やせば分散は進みますが、推定誤差や売買量も変わるため、その関係を問います。
どうやって調べたのか
PSI20を用い、期待効用と保有銘柄数を同時に扱う二目的モデルで、平均分散、歪度追加、歪度・尖度追加の三方式を比較します。標本内と標本外の確実性等価、シャープレシオ、回転率を測り、EUROSTOXX50でも確認します。
何が分かったのか
標本内では銘柄数とともに確実性等価とシャープレシオが上がる一方、高次モーメント追加の明確な便益は示されませんでした。標本外では特定の銘柄数で歪度・尖度を含む方式に改善が見られ、回転率は増加後に低下しました。
この結果をどう読めばよいか
高次モーメントを入れれば常に良くなるという結果ではなく、改善は一部の保有銘柄数に限られ、統計的に明瞭でない差もあります。PSI20とEUROSTOXX50のデータであり、日本株での最適銘柄数を示すものではありません。
- 対象市場
- その他
- 標本期間
- 2005
〜2015 - 対象銘柄群
- 株式指数を用いるポートフォリオ例。期間は概略
- 観測頻度
- 論文ごとの分析頻度(書誌・抄録では詳細未確認)
- 再現性
- 未評価独立した追試研究との対応は未評価。
- 日本市場での有効性
- 未評価日本市場への適用可能性は本レコードでは評価していない。
観測結果
主要な観測結果
銘柄数制約のあるポートフォリオで歪度・尖度など高次モーメントを考慮する影響を分析する。。
効果量未掲載(not_reported)
効果量は一次資料の表・定義まで検収していないため未収録。
効果量は原典の掲載値です。当サイトが再計算したものではなく、将来のリターンを示すものでもありません。
限界
原典の設計上、この結果をそのまま一般化できない条件です。
原典と利用条件
- 出版社ページ(DOI)https://doi.org/10.1111/itor.12404