研究検証ノート
値動きと貸借倍率が同時に偏った局面
1570の貸借倍率だけでなく、日経平均が高値圏か安値圏かを組み合わせた2パターンを固定条件で観測します。少数事例の記述であり、将来の値動きを予測するものではありません。
研究所でも検証中:貸借倍率と高値圏が同時に偏った局面を、固定条件で追跡しています。 アノマリー研究の一覧を見る
数字の読み方:計算式、欠測、鮮度、8.0倍のサイト内定義は、1570貸借倍率の読み方を見る
同じ日証金データの別の切り口:信用残の積み増し余地を見る
制度売りとインバース現物を比較:弱気玉の現在地を見る
直近では2026-02-04〜2026-07-02に注意喚起が実施されていました。
選定基準
| パターン | 状態 | 値動き条件 | 貸借条件 |
|---|---|---|---|
| 高値圏の8倍上抜け | 観測中 | 利用可能な日経日足期間の累積終値最高値の98%以上 | 8倍未満から8倍以上へ跨ぐ |
| 安値圏の2倍以下 | 候補・次回待ち | 直前252営業日の高安レンジ下位20%かつ同高値から10%以上下 | 2倍以下。連続日は1episode |
急落しただけの局面や、貸株残高が急変しただけの局面は対象に含めません。
状態観測中
パターン1:高値圏で貸借倍率が8倍を上抜け
貸借倍率が8倍を下から上へ跨ぎ、利用可能な日経日足期間の累積終値最高値の98%以上。該当は2件です。
| 観測日 | 貸借倍率 | 日経終値 | 累積最高値比 |
|---|---|---|---|
| 2023-12-21 | 8.21倍 | 33,140.47円 | 98.2% |
| 2026-02-06 | 8.04倍 | 54,253.68円 | 99.2% |
証拠強度:事例2件・記述的比較。2件だけでは一般化できません。
Day 0以後の観測比較
上段はDay 0前20観測日からの貸借倍率、下段はDay 0終値を0%とした日経225騰落率です。後述の安値圏パターンはT+1寄付を基準にするため、基準価格が異なります。
状態候補・次回待ち
パターン2:安値圏で貸借倍率が2倍以下
当日より前252営業日の高安レンジ下位20%かつ同期間高値から10%以上下、貸借倍率2倍以下。連続日は1episode。該当は1episodeです。
2025-04-07〜2025-04-09
最初の観測日の翌営業日(2025-04-08)寄付 31,729.11円を基準に、その後の終値を測定。
| 期間 | 評価日 | 騰落率 |
|---|---|---|
| 20営業日 | 2025-05-08 | +16.4% |
| 60営業日 | 2025-07-03 | +25.4% |
| 120営業日 | 2025-10-01 | +40.4% |
証拠強度:事例1件・探索的観測。既知の2025-04-07 episodeはT+1の2025-04-08寄付を基準に、20・60・120営業日で+16.4%・+25.4%・+40.4%でした。1episodeだけの結果であり、再現待ちです。
限界と現在状態
- 1570固有の日証金貸借需給であり、日経平均全体の需給ではありません。
- 条件は事例探索後に固定したため、標本外での再現確認が必要です。
- 取引コスト・約定可能性・税金を含まず、売買推奨ではありません。
2026-09-25 の貸借倍率
状態高倍率
- 貸借倍率
- 35.25倍
- 判定閾値 8.00倍
- 融資残高
- 298,909株
- 貸株残高
- 8,479株
- 鮮度
- 最新
- 基準日との差 1日
出典: 日本証券金融 貸借取引情報(taisyaku.jp)(2026-09-25 時点)
判定方法と注意点
貸借倍率 = 融資残高 ÷ 貸株残高。8.0倍以上を機械的に高倍率と判定。
1570固有の日証金貸借需給であり、日経平均全体の投資家心理や将来価格を直接示しません。
