コラム
手口データとレバレッジ型ETF・投資信託に関する検証・解説記事の一覧です。数値・可否には出典と基準日を付けて記録しています。
- シャノンの悪魔と固定比率リバランス — 複利の利得と日経レバETFの減価を分けて読む シャノンの悪魔に結び付けられるリバランスの利得は、何との比較で生じるのか。複利成長と期待リターンの違い、平均回帰をめぐる反論を整理します。本記事で扱う研究群には、固定比率リバランスの利得がレバレッジ型ETFの減価を相殺すると示した研究も、1570と1321の組合せを測った研究もありません。
- AIマネーは、どこを回っているのか — 27件の出資・借入・購入契約を1枚の図に重ねる NVIDIA・OpenAI・ソフトバンクG・ハイパースケーラーの間で2023年から2026年8月までに発表された出資・借入・購入契約・保証27件を、出来事ごとに矢印1本ずつ足していく138秒の動画と、動画で使った金額の定義、27件すべての出典を確認できる台帳です。払った自己資金は約16%、借りて払ったのが約29%、残りはこれから払う購入契約でした。
- 期待レンジの扇が映すもの、映さないもの — オプション研究3本の観測と限界 トップの期待レンジ扇はATM IVから次回SQまでの想定変動幅を描きます。短期オプションのジャンプ尾部、左裾リスク因子、証拠金プレミアムを扱う米国市場の研究3本から、扇が捉える情報と捉えない情報を分けて整理します。
- レバレッジ型ETF・投信の推計資金流入出 — 計算式と4つの限界 当サイトの推計資金流入出は、純資産総額と基準価額から計算した推計値であり、実際の設定・解約金額とは一致しません。計算式が何を差し引いているか、分配金・対象範囲・週次集計の欠け・遡及修正という4つの限界、この数字から分からないことを分けて説明します。
- 短期リバーサルと取引費用をめぐる4研究 短期逆張りの利益と取引費用、非流動性の関係を、結論の異なる研究と測定研究から整理します。
- 決算のあとも同じ方向へ動くのか — 費用を引く前と後で分かれた研究4本 決算発表後も利益サプライズと同じ方向へ株価が動き続ける現象(PEAD)について、流動性・取引コスト・サプライズ尺度・アクルーアル異常という異なる切り口を扱った査読誌掲載の研究4本を、標本・方法・結果・限界に分けて整理します。
- 売買を繰り返すほど資産は増えるのか — 口座データの観測 売買頻度の高い個人投資家は、長期的に高い成績を残しているのでしょうか。米国、台湾、ブラジルの口座・取引データを使った3研究から、頻繁な売買と費用控除後の成績を整理します。
- リタイア直後の下落はなぜ重いのか — リターンの順序リスクの研究 退職後の資産は、リターンの大きさだけでなく「どの順番で起きるか」に左右されます。 Bengenらの研究から、取り崩し初期の下落と資産の持続性の関係を整理します。
- 「最良の10日を逃すな」は何を根拠にしているか — 外れ値の集中と解釈の注意 「最良の10日を逃すとリターンが大きく低下する」という説明は、どの標本から得られたのでしょうか。15市場の研究と、最良日・最悪日の集中を調べた研究を対照し、確認できる範囲を整理します。
- 一括投資と積立投資はどちらが理にかなうのか — 答えが基準で割れる理由 一括投資とドルコスト平均法は、何を基準に比べるかで研究の答えが変わります。期待効用の理論と、損失に晒される確率・深さ・期間を扱った研究を分けて整理します。
- レバレッジ型ETFの長期積立は資産形成に向くのか — 日次リセットの構造と検証記録の整理 レバレッジ型ETFを長期・積立で保有すると何が起きるのか。日次リセットと経路依存、実績検証、長期保有をめぐる研究を整理し、確認できることと未検証の範囲を分けて紹介します。
- 4%ルールは日本でも成立したか — 先進17カ国の安全引き出し率の検証 米国で知られる4%ルールは、他国でも安全だったのでしょうか。日本を含む先進17カ国、 1900〜2008年の長期データを使ったPfauの研究から、成立した範囲と限界を整理します。
- 高配当株は高リターンなのか — 古典研究が示せなかったこと 高配当株を選べば配当込みリターンも高くなるのでしょうか。米国株を対象とした古典研究と行動研究から、配当利回りと期待リターンの関係、投資家が配当をどう捉えているかを整理します。
- FXの高レバレッジで何が起きるのか — 上限規制の自然実験と口座データ 個人のFXや信用取引では、レバレッジ水準と損益にどのような関係が観測されているのでしょうか。米国FX規制の自然実験、中国の信用取引口座、先物取引データの研究を整理します。
- 運用コストは成績にどう効くか — 投信の持続性研究と市場全体の費用集計 投資信託の手数料や運用コストは成績とどう関係するのでしょうか。米国投信の成績持続性研究と、米国市場全体のアクティブ運用費用を集計した研究から、確認できる範囲を整理します。
- 毎月分配型投信の分配金は「収入」なのか — 配当と元本を別勘定にする行動の研究 毎月分配型投信の分配金は、本当に資産から生まれた「収入」なのでしょうか。米国の投資家行動研究と金融庁の制度説明を分けて確認し、研究が示したことと日本では未検証の範囲を整理します。
- 4%ルールの原典を読む — Bengen 1994とトリニティ・スタディが検証したこと 「年4%なら資産は30年持つ」とされる4%ルールの原典を確認します。Bengen 1994とトリニティ・スタディが使った米国データ、資産配分、成功率、検証されていない範囲を整理します。
- 株式の長期リターンは将来も続くのか — 実現プレミアムと期待プレミアムの乖離 株式は長期なら高いリターンが期待できるのでしょうか。米国と国際的な長期データを扱った研究から、実現した株式プレミアム、期待値の推計、将来予測の限界を整理します。
- 勝ち続けるデイトレーダーは運がいいだけか 技能と偶然を分ける条件 勝ち続けるデイトレーダーの成績は、技能の証拠なのでしょうか。台湾・ブラジルの口座データと統計研究から、偶然の勝者、生存者選択、多数比較を分け、技能と判断するために必要な観測条件を整理します。
- 自社株に退職資金を集中すると何が起きるか — 401(k)研究の観測 米国401(k)を対象とした研究から、自社株への集中がどのように生じ、どのようなリスクが報告されているのかを整理します。日本の持株会にそのまま当てはめられるかも区別して確認します。
- 貯蓄は意志より仕組みか — 自動加入と自動増額の実証 自動加入と自動増額は、従業員の貯蓄行動をどう変えたのでしょうか。米国の401(k)を対象とした2研究について、参加率、継続率、貯蓄率の報告内容と日本では未検証の範囲を整理します。
- 日銀ETF買いを測った3本の研究 日銀ETF買い入れをめぐる3本の研究について、標本・方法・推定値・限界を整理し、日々の手口データとの観測対象の違いを確認します。
- レバレッジ型ETFの減価は時間の問題か — 長期保有禁止という通説の検討 レバレッジ型ETFは長期保有すると減価するから不向きなのか。日次リバランス、ボラティリティ・ドラッグ、複利効果を整理し、Avellaneda & ZhangとLoviscekらの研究を踏まえて、「長期保有禁止」という通説と実証の距離を考えます。
- 日経225手口データの読み方 日経225先物・オプションの『手口』とは何かを整理します。JPXの取引参加者別取引高、参加者分類、終値基準線について、確認できることとできないことを区別します。
- 1570の貸借倍率の読み方 — 計算式・欠測・鮮度・閾値 日経レバETF(1570)の貸借倍率は、日本証券金融が公開する融資残高を貸株残高で割った値です。分母ゼロは欠測、取得日から4日超は鮮度注意、8.0倍は当サイトの機械的閾値です。1570一銘柄から分からないことも分けます。
- 市場に居続けると余計な判断は減るか — 「第二のプレミアム」仮説の支持範囲 市場に居続けることで売買判断が減り、株式プレミアムとは別の報酬が生まれる、という「第二のプレミアム」仮説を研究8本で分解します。既存の学術用語でも直接測られた効果でもなく、通常の株式と日次リセット型の日経レバでは経路が分かれます。
- 個別株の低PERと指数PERは同じ現象か — 横断比較と時系列を分けて読む 個別銘柄の低PERや高簿価時価と、指数全体のPERが同じ現象かを、査読誌の研究がどう扱ったか整理します。日本の個別株横断では検証がある一方、日経平均PERの時系列は台帳の収録が薄いことを確認します。
- SQ前日のオプション売りは「追証なしの統計的優位」なのか 満期直前のオプション収益、尾部リスク、日本の満期日効果、日経225オプションの証拠金制度を分け、研究と公式制度資料から確認します。
- バックテストで勝てた、をどう検定するか — 多重検定・減衰・費用の枠組み 過去データで短期売買のルールを最適化すると、たいてい良い成績が出ます。その観測を偶然と区別するために、統計の側が何を要求してきたのかを、当サイトの研究検証台帳に収録した11本のレコードから整理します。
- 市場PERはその後のリターンを予測するか — 標本内と標本外で割れた記録 市場全体のPERや益回りが、その後の市場リターンを読むかを、査読誌の研究が何と報告したか整理します。長期・標本内では予測の証拠があり、標本外では歴史平均を上回らない、という割れを、測り方の違いとあわせて確認します。
- レバレッジ型ETFを1日で手放すとき、何が効いて何が効かないのか — 研究8本の切り分け 「1日で手放せば減価は関係ない」という説明を、保有期間に沿って積み上がる複利の経路依存、 1日以内でも生じる価格乖離と追跡誤差、引け際のリバランス・フローという三つの層へ分け、研究8本が何を報告したかを整理します。三つ目は結論が割れたままです。
- 日本市場の一日には、どんな時間帯の構造が観測されているか — 日中とオーバーナイトの研究記録 日経225の日中の値動きについて、査読誌等に掲載された研究が何を報告したかを整理します。変動の大きさには時間帯の型が観測される一方、リターンの向きには同じ型が現れないこと、裾のリスクは夜側に偏ると報告されたことを、標本と留保つきで確認します。
- 指数が高いとき市場PERも高いか — 同時点の関係と、日経平均PERが研究に出てこない理由 株価指数の水準と市場PERが同じ時点でどう動くかを、査読誌の研究が何と報告したか整理します。利益が価格よりゆっくり動くなら向きは揃いやすい一方、価格の変動は理論値より大きいこと、日経平均PERそのものの相関係数は台帳にないことを確認します。
- 日経225に採用された銘柄は上がるのか — 戻るとする研究と、残るとする研究 日経225の採用・除外のとき株価に何が観測されたかを、査読誌の研究が何と報告したか整理します。発表日に動いて後で戻るとする見方と、効果は概ね残るとする見方が割れ、「採用されたら上がる」という説明が何を省くかを確認します。
- デイトレードの成績は口座データで何が観測されたか — 台湾・韓国・ブラジル・米国の5本 デイトレーダーの損益を、取引所や監督当局の口座単位データで集計した実証研究5本が何を報告したかを整理します。「8割超が損失」「1%未満」「97%が損失」といった数値が、それぞれどの母集団・どの期間・どの費用条件の値なのかを、標本とあわせて確認します。
- 日本市場でテクニカル指標は検証されているか — 日経225先物とMACDの研究 日経225先物を直接の標本としたMACDの検証研究が何を報告したかを整理します。伝統的なパラメータ設定では負の成績、最適化後は正という結果と、 19,456モデルの探索に伴うデータスヌーピングの留保をあわせて確認します。
- レバレッジと追証は投資家の成績に何をしたか — 口座データが示したこと 信用取引や先物のレバレッジが実際の投資家の成績とどう関係したかを、ブローカーの口座・約定データを用いた研究2本から整理します。追証による強制決済が期待リターンと分布の形に何をするか、そして処分効果との関係を確認します。
- レバレッジ型ETFは本当に減価するのか — 学術研究4本が置いた条件 「レバレッジ型ETFは長期保有で減価する」という説明を、査読誌とプレプリントの研究4本がどこまで支持し、どこに条件を付けたかを整理します。乖離の向きを決めるのは値動きの大きさと、その値動きがどの相場環境で起きたかである、という構図を確認します。
- 損切り・利確ルールの実証研究は何を示したか — 5本の検証記録から 損切りやトレーリングストップといった出口ルールについて、査読誌に掲載された実証・理論研究5本が何を報告したかを整理します。結果はリターン面では割れ、リスク面では収束するという構図を、標本と留保つきで確認します。
- 日経レバETF(1570)の理論値と実績値 — 3年データでの検証記録 日経レバETF(1570)の期間リターンを「日経平均×2倍」の理論値と過去データで比較した検証の記録。日次リセット型ETFの複利効果とボラティリティ・ドラッグの仕組みを、局面別の検証値とあわせて整理します。