利益サプライズは価格モメンタムを説明するか
Earnings and Price Momentum
Tarun Chordia、Lakshmanan Shivakumar(2006)『Journal of Financial Economics』
ひとことで言うと
過去株価によるモメンタムと利益サプライズによるモメンタムが別現象か、共通する景気関連成分を持つか調べた研究です。
図で読む:この研究は何を比べたか
価格モメンタムと利益モメンタムの予測力を比べる
過去リターン
単独では将来差を予測
銘柄を並べる信号
利益サプライズ
価格信号の予測力を吸収
共通する系統成分と整合
利益への距離
- 観測された差
-
確認された
米国標本で予測関係を確認。
- 取引費用
-
未確認
費用後の実現利益は未評価。
- 再現性
-
未確認
独立再現は未評価。
- 日本市場
-
未確認
日本市場は未検証。
研究で観測された差は、そのまま得られる利益ではありません。4つの関門はそれぞれ独立に読んでください。
この研究を読み解く
何を知りたかったのか
過去に上昇した株が続伸する価格モメンタムは、決算情報への反応が続く利益モメンタムの結果でしょうか。それとも利益情報とは独立した価格パターンでしょうか。両シグナルの予測力を同時に比較します。
どうやって調べたのか
1975~2000年の米国株で、過去リターンによる順位と利益サプライズによる順位からゼロ投資ポートフォリオを作ります。時系列と横断面の資産価格検定を用い、互いを統制した予測力と将来のGDP・生産・消費などとの関連を調べます。
何が分かったのか
過去リターンの予測力は、利益サプライズ上位を買い下位を売るポートフォリオを含めると吸収され、価格モメンタムが利益モメンタムの系統成分で捉えられると報告します。利益ベースの収益は将来の複数の景気指標とも関連しました。
この結果をどう読めばよいか
利益モメンタムが価格モメンタムを因果的に生むと確定したわけではありません。景気との関連はリスク補償解釈と情報反応解釈の識別を自動的に解決しません。歴史的な米国株の無費用ポートフォリオを実運用成績とも混同できません。
- 対象市場
- 米国
- 標本期間
- 1975
〜2000 - 対象銘柄群
- 米国株。利益発表と価格モメンタムの分析期間を概略表示
- 観測頻度
- 論文ごとの分析頻度(書誌・抄録では詳細未確認)
- 再現性
- 未評価独立した追試研究との対応は未評価。
- 日本市場での有効性
- 未評価日本市場への適用可能性は本レコードでは評価していない。
観測結果
主要な観測結果
利益モメンタムと価格モメンタムの関係を調べ、利益発表日前後の収益が価格モメンタムに重要であると報告する。。
効果量未掲載(not_reported)
効果量は一次資料の表・定義まで検収していないため未収録。
効果量は原典の掲載値です。当サイトが再計算したものではなく、将来のリターンを示すものでもありません。
限界
原典の設計上、この結果をそのまま一般化できない条件です。
原典と利用条件
- 出版社ページ(DOI)https://doi.org/10.1016/j.jfineco.2005.05.005