株価の勢いに利益情報を加えると予測は変わるか
Interaction of Stock Return Momentum with Earnings Measures
Ilya Figelman(2007)『Financial Analysts Journal』
ひとことで言うと
過去の値上がりだけで銘柄を選ぶ場合に比べ、利益サプライズや利益予想の修正を合わせて見ると、その後のリターン差をより明確に識別できるかを検討しますを検証した研究です。
図で読む:この研究は何を比べたか
株価の勢いに利益情報を加えると予測は変わるか
株価の勢いだけ
過去リターンから将来差を識別
銘柄選択に使うモメンタム情報
株価+利益情報
利益サプライズや予想修正も組み合わせる
利益尺度との組み合わせで将来リターン差が変わる
利益への距離
- 観測された差
-
確認された
研究標本内で報告された方向です。
- 取引費用
-
未確認
売買費用を引いた利益は本レコードで未確認です。
- 再現性
-
未確認
独立した別標本での追試は未評価です。
- 日本市場
-
未確認
日本市場での成立は検証していません。
研究で観測された差は、そのまま得られる利益ではありません。4つの関門はそれぞれ独立に読んでください。
この研究を読み解く
何を知りたかったのか
過去の値上がりだけで銘柄を選ぶ場合に比べ、利益サプライズや利益予想の修正を合わせて見ると、その後のリターン差をより明確に識別できるかを検討します。価格と利益の情報が重なる場合を分けます。
どうやって調べたのか
1987~2004年の米国株を価格モメンタムで分類し、さらに複数の利益関連尺度を重ねてポートフォリオを作ります。価格情報と会計・予想情報が同じ方向を示す群と食い違う群の将来成績を比較します。
何が分かったのか
価格モメンタムと利益尺度の組み合わせによって、その後のリターン差が異なることを報告します。単一の利益指標だけを万能視せず、価格が示す勢いと企業利益の情報がどう交差するかを示した結果です。
この結果をどう読めばよいか
価格と利益の二つのシグナルが一致することは、企業価値の上昇や将来収益を確定しません。利益指標の公表時点、利用可能性、銘柄入替え費用をそろえなければ、論文の比較を実際の運用成績として再現できません。
- 対象市場
- 米国
- 標本期間
- 1987
〜2004 - 対象銘柄群
- 米国株。利益指標との組合せ分析期間を概略表示
- 観測頻度
- 論文ごとの分析頻度(書誌・抄録では詳細未確認)
- 再現性
- 未評価独立した追試研究との対応は未評価。
- 日本市場での有効性
- 未評価日本市場への適用可能性は本レコードでは評価していない。
観測結果
主要な観測結果
価格モメンタムと複数の利益指標を組み合わせたときのリターン差を検討する。。
効果量未掲載(not_reported)
効果量は一次資料の表・定義まで検収していないため未収録。
効果量は原典の掲載値です。当サイトが再計算したものではなく、将来のリターンを示すものでもありません。
限界
原典の設計上、この結果をそのまま一般化できない条件です。
原典と利用条件
- 出版社ページ(DOI)https://doi.org/10.2469/faj.v63.n3.4692