投資対象の範囲は等リスク配分の成績をどう変えるか
Taking the Right Course Navigating the ERC Universe
Roberto Savona、Cesare Orsini(2019)『Journal of Asset Management』
ひとことで言うと
各資産が同じだけ全体リスクへ寄与する等リスク配分について、候補資産の集合を広げる効果と他の配分法との差を調べた研究です。
図で読む:この研究は何を比べたか
等リスク配分は、投資対象を広げると良くなるか
広い対象の等リスク寄与
良好なリスク調整後成績
配分と投資対象
比較した他の配分
相対的に低い
対象集合で差
利益への距離
- 観測された差
-
確認された
配分間の差を観測.
- 取引費用
-
未確認
推定・売買費用後は未確認.
- 再現性
-
未確認
独立再現は未評価.
- 日本市場
-
未確認
日本市場は未検証.
研究で観測された差は、そのまま得られる利益ではありません。4つの関門はそれぞれ独立に読んでください。
この研究を読み解く
何を知りたかったのか
等リスク寄与はウェイト計算だけで決まるのではなく、最初にどの資産を候補へ入れるかで結果が変わります。投資対象を広げたとき、分散効果とリスク調整後成績が改善するかを問います。
どうやって調べたのか
2005~2017年の複数資産データを用い、等リスク寄与ポートフォリオを最小分散、平均分散、均等配分と比較します。候補集合を変えた場合のリスク寄与、変動率、分散、リスク調整後成績を数値最適化と実証比較で評価します。
何が分かったのか
等リスク寄与は各構成要素のリスク負担を均等化し、変動率は最小分散と均等配分の中間に位置する傾向を示します。投資対象を広げたERCの接点ポートフォリオが、比較した複数の配分より良好なリスク調整後成績を示したと報告します。
この結果をどう読めばよいか
候補を増やせば必ず改善するわけではありません。相関推定、対象期間、資産選択、最適化制約で結果は変わります。等しいのは投資金額ではなく推定リスク寄与であり、推定誤差や売買費用を無視した安全な配分でもありません。
- 対象市場
- グローバル
- 標本期間
- 2005
〜2017 - 対象銘柄群
- 複数資産の等リスク寄与ポートフォリオ。期間は概略
- 観測頻度
- 論文ごとの分析頻度(書誌・抄録では詳細未確認)
- 再現性
- 未評価独立した追試研究との対応は未評価。
- 日本市場での有効性
- 未評価日本市場への適用可能性は本レコードでは評価していない。
観測結果
主要な観測結果
等リスク寄与を最小分散、平均分散、均等配分と比較し、投資対象集合の選び方による違いを検討する。。
効果量未掲載(not_reported)
効果量は一次資料の表・定義まで検収していないため未収録。
効果量は原典の掲載値です。当サイトが再計算したものではなく、将来のリターンを示すものでもありません。
限界
原典の設計上、この結果をそのまま一般化できない条件です。
原典と利用条件
- 出版社ページ(DOI)https://doi.org/10.1057/s41260-019-00117-5