暦による収益率差はリスクとリターンの関係を崩すか

The CAPM and the Calendar: Empirical Anomalies and the Risk-Return Relationship

Charles Bram Cadsby(1992)『Management Science』

ひとことで言うと

1月、月替わり、曜日による平均リターンと変動の差を考慮すると、CAPMのリスク・リターン関係が保たれるか調べた研究です。

図で読む:この研究は何を比べたか

前後の対比 方向のみ・数値なし

季節性を考慮する前後で、CAPMの検定結果を比べる

通常のCAPM検定

暦効果を分けない

季節性をモデルへ追加

調整後の検定

モデル評価を再判定

暦によるリターンの偏りを無視した検定と、季節性を取り込んだ検定で、資産価格モデルの評価が変わるかを示します。

利益への距離

観測された差

対象外

売買利益よりモデル検定が主題。

取引費用

対象外

取引費用の検証ではない。

再現性

未確認

独立再現は未評価。

日本市場

未確認

日本市場は未検証。

研究で観測された差は、そのまま得られる利益ではありません。4つの関門はそれぞれ独立に読んでください。

この研究を読み解く

何を知りたかったのか

暦ごとに平均収益率が違えばCAPMへの反証に見えます。しかし同じ暦区分でリスクも変わるなら、高収益は高リスクへの補償かもしれません。季節性を条件にした関係を問います。

どうやって調べたのか

1963~1988年の米国株の日次データを、1月、月替わり、曜日などの暦区分に分けて回帰します。暦別の平均リターンだけを見る仕様と、同じ区分で変化する分散・市場リスクを所与として評価する仕様を比較します。

何が分かったのか

リスクとリターンの関係は暦区分で変わるように見えるものの、暦別の収益率変動を考慮すればCAPMと整合的に説明できると論じます。平均リターンの季節差だけでは、直ちにリスクモデルの失敗とは言えない結果です。

この結果をどう読めばよいか

暦効果が存在しない、またはCAPMが完全に正しいと証明したわけではありません。どのリスク変動を条件に置くかで結論が変わるという仕様上の指摘です。1963~1988年の米国株に基づくため、現在の市場や日本株でも同じ関係になるとは限りません。

対象市場
米国
標本期間
19631988
対象銘柄群
米国株式市場の暦別リターン
観測頻度
daily
再現性
未評価独立した追試関係は本レコードでは評価していない。
日本市場での有効性
未評価日本市場での成立は本レコードでは評価していない。

観測結果

主要な観測結果

リスクとリターンの関係が1月、月替わり、曜日で変わるように見えるが、暦別の収益率変動を所与とすればCAPMと整合すると論じた。。

効果量未掲載(not_reported)

効果量は一次資料の表定義まで再確認していないため未収録。方向と概略のみを掲載する。

効果量は原典の掲載値です。当サイトが再計算したものではなく、将来のリターンを示すものでもありません。

限界

原典の設計上、この結果をそのまま一般化できない条件です。

  • 日本市場未検証

原典と利用条件

提供元
publisher
メタデータライセンス
other
本文再利用
none
原典確認日
2026-08-11
解説の確認範囲
公開要旨を確認
解説確認日
2026-08-11
レコード更新日
2026-08-11
機械可読レコード
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