株価と利益の勢いは別々に将来リターンを予測するか
Momentum Strategies
Louis K. C. Chan、Narasimhan Jegadeesh、Josef Lakonishok(1996)『The Journal of Finance』
ひとことで言うと
過去リターンと利益サプライズは互いを調整後も将来のリターン継続を予測し、標準的なリスク・企業特性では説明されませんでしたを明らかにした研究です。
図で読む:この研究は何を比べたか
過去の勝ち株と負け株、その後の成績を比べる
過去の負け株
その後の成績は相対的に低い
過去の株価・利益情報
過去の勝ち株
その後の成績は相対的に高い
市場の反応遅れと整合
利益への距離
- 観測された差
-
確認された
米国標本で群間差を確認。
- 取引費用
-
未確認
費用後成績は本台帳で未確認。
- 再現性
-
未確認
独立再現は未評価。
- 日本市場
-
未確認
日本市場は未検証。
研究で観測された差は、そのまま得られる利益ではありません。4つの関門はそれぞれ独立に読んでください。
この研究を読み解く
何を知りたかったのか
過去リターンによるモメンタムが、過去の利益ニュースへの株価の緩慢な反応で生じるのかを調べます。価格の勢いと利益サプライズが互いを調整しても予測力を持つかが焦点です。
どうやって調べたのか
1977~1993年の米国株を、過去リターンと利益サプライズで別々に分類し、双方を同時に統制します。市場リスク、企業規模、簿価時価比を加え、長期反転の有無とアナリスト利益予想の更新速度も検討します。
何が分かったのか
過去リターンと利益サプライズは互いを調整後も将来のリターン継続を予測し、標準的なリスク・企業特性では説明されませんでした。後の反転は乏しく、特に過去成績の悪い株でアナリスト予想の更新が遅れました。
この結果をどう読めばよいか
価格と利益の二信号が情報への過小反応と整合しても、その心理経路を一意に証明したわけではありません。費用前の歴史的規則性であり、同じ形成・保有方法が現在や日本株で実行利益を生む保証はありません。
- 対象市場
- 米国
- 標本期間
- 1977
〜1993 - 対象銘柄群
- 米国株。利益ニュースと価格モメンタムの分析期間を概略表示
- 観測頻度
- 論文ごとの分析頻度(書誌・抄録では詳細未確認)
- 再現性
- 未評価独立した追試研究との対応は未評価。
- 日本市場での有効性
- 未評価日本市場への適用可能性は本レコードでは評価していない。
観測結果
主要な観測結果
過去リターンと利益サプライズがそれぞれ将来リターンを予測し、市場が情報へ徐々に反応する可能性を示す。。
効果量未掲載(not_reported)
効果量は一次資料の表・定義まで検収していないため未収録。
効果量は原典の掲載値です。当サイトが再計算したものではなく、将来のリターンを示すものでもありません。
限界
原典の設計上、この結果をそのまま一般化できない条件です。
原典と利用条件
- 出版社ページ(DOI)https://doi.org/10.1111/j.1540-6261.1996.tb05222.x