後悔は損失株を持ち続ける判断にどう関わるか

The Disposition Effect and Individual Investor Decisions: The Roles of Regret and Counterfactual Alternatives

Suzanne O’Curry Fogel、Thomas Berry(2006)『Journal of Behavioral Finance』

ひとことで言うと

利益株を早く売り、損失株を先送りする処分効果について、損を確定した後悔だけでなく、売らなかった場合など想像上の別結果が意思決定へどう作用するかを問いますを検証した研究です。

図で読む:この研究は何を比べたか

仕組みの経路 方向のみ・数値なし

後悔は損失株を持ち続ける判断にどう関わるか

  1. 研究の問い利益株を早く売り、損失株を先送りする処分効果について、損を確定した後悔だけでなく、売らなかった場合など想像上の別結果が意思決定へどう作用するかを問います。
  2. 確かめ方個人投資家への調査で過去の売却判断と後悔を尋ね、続く意思決定実験で含み益・含み損、反実仮想、仲介者への責任帰属を操作します。
  3. 分かったこと損失株を長く持ったことへの後悔が多く報告され、実験でも処分効果、後悔、責任を誰へ帰すかが関連しました。
損失株を長く持ったことへの後悔が多く報告され、実験でも処分効果、後悔、責任を誰へ帰すかが関連しました。後悔が常に損切りを促すという一方向の説明ではなく、想像する代替結果で判断が変わります。図は方向だけを示し、利益額の大きさは表しません。

利益への距離

観測された差

確認された

研究標本内で報告された方向です。

取引費用

未確認

売買費用を引いた利益は本レコードで未確認です。

再現性

未確認

独立した別標本での追試は未評価です。

日本市場

未確認

日本市場での成立は検証していません。

研究で観測された差は、そのまま得られる利益ではありません。4つの関門はそれぞれ独立に読んでください。

この研究を読み解く

何を知りたかったのか

利益株を早く売り、損失株を先送りする処分効果について、損を確定した後悔だけでなく、売らなかった場合など想像上の別結果が意思決定へどう作用するかを問います。責任の帰属も比較します。

どうやって調べたのか

個人投資家への調査で過去の売却判断と後悔を尋ね、続く意思決定実験で含み益・含み損、反実仮想、仲介者への責任帰属を操作します。実取引の集計だけでは見えない心理過程を二つの方法で照合します。

何が分かったのか

損失株を長く持ったことへの後悔が多く報告され、実験でも処分効果、後悔、責任を誰へ帰すかが関連しました。後悔が常に損切りを促すという一方向の説明ではなく、想像する代替結果で判断が変わります。

この結果をどう読めばよいか

質問回答と実験場面から得た心理的関連であり、後悔が実市場の売却を必ず引き起こす因果効果とは限りません。参加者、提示条件、仲介者の設定に左右されるため、自分の保有株を売る時期の規則には変換できません。

対象市場
米国
標本期間
20042006
対象銘柄群
個人投資家への調査と意思決定実験
観測頻度
experimental
再現性
未評価独立した追試関係は本レコードでは評価していない。
日本市場での有効性
未評価日本市場での成立は本レコードでは評価していない。

観測結果

主要な観測結果

損失株を長く保有した後悔が多く報告され、追加実験でも処分効果と後悔、仲介者への責任帰属の関係が確認された。。

効果量未掲載(not_reported)

効果量は一次資料の表定義まで再確認していないため未収録。方向と概略のみを掲載する。

効果量は原典の掲載値です。当サイトが再計算したものではなく、将来のリターンを示すものでもありません。

限界

原典の設計上、この結果をそのまま一般化できない条件です。

  • 日本市場未検証

原典と利用条件

提供元
publisher
メタデータライセンス
other
本文再利用
none
原典確認日
2026-08-11
解説の確認範囲
公開要旨を確認
解説確認日
2026-08-11
レコード更新日
2026-08-11
機械可読レコード
fogel-berry-2006-regret-disposition.json