日銀ETF買い入れ日は日経225銘柄の午後リターンが高いか

The BOJ's ETF Purchases and Its Effects on Nikkei 225 Stocks

Kimie Harada、Tatsuyoshi Okimoto(2021)『International Review of Financial Analysis』

ひとことで言うと

買い入れ日の午後は日経225採用株のリターンが非採用株より有意に高い一方、購入額が増えても効果は時間とともに低下しましたを報告した研究です。

図で読む:この研究は何を比べたか

前後の対比 方向のみ・数値なし

日銀ETF買い入れ日は日経225銘柄の午後リターンが高いか

出来事の前

日銀がETFを購入した日に、買い入れ対象となりやすい日経225採用株が非採用株より上昇したか、その効果が時間とともに変化したかを調べます。

日銀ETF買い入れ日は日経225銘柄の午後リターンが高いか。

出来事の後

買い入れ日の午後は日経225採用株のリターンが非採用株より有意に高い一方、購入額が増えても効果は時間とともに低下しました。

買い入れ日の午後は日経225採用株のリターンが非採用株より有意に高い一方、購入額が増えても効果は時間とともに低下しました。反実仮想では2017年10月までの累積効果を約20%と推定します。図は方向だけを示し、利益額の大きさは表しません。

利益への距離

観測された差

確認された

研究標本内で報告された方向です。

取引費用

未確認

売買費用を引いた利益は本レコードで未確認です。

再現性

未確認

独立した別標本での追試は未評価です。

日本市場

一部のみ

日本市場の標本ですが、期間や制度が限定されます。

研究で観測された差は、そのまま得られる利益ではありません。4つの関門はそれぞれ独立に読んでください。

この研究を読み解く

何を知りたかったのか

日銀がETFを購入した日に、買い入れ対象となりやすい日経225採用株が非採用株より上昇したか、その効果が時間とともに変化したかを調べます。午前と買い入れが行われる午後も分けます。

どうやって調べたのか

2010~2018年の日次データで日経225採用・非採用株を比較し、午前と午後のリターンを分けた差の差法を使います。期間別推定と、買い入れがなかった場合を置く反実仮想シミュレーションも行います。

何が分かったのか

買い入れ日の午後は日経225採用株のリターンが非採用株より有意に高い一方、購入額が増えても効果は時間とともに低下しました。反実仮想では2017年10月までの累積効果を約20%と推定します。

この結果をどう読めばよいか

約20%は設計上の反実仮想に基づく累積推定で、実際に観察できる単日の利益や2017年以降の効果ではありません。買い入れ日を知って同じ収益を得られることも示さず、政策局面と比較群の仮定に依存します。

対象市場
標本期間
20102018
対象銘柄群
日経225採用・非採用銘柄
観測頻度
daily
再現性
未評価独立した標本外再現を本レコードでは評価していない。
日本市場での有効性
未評価日本市場を直接標本として検証した研究である。ただし対象期間・制度・銘柄群に依存するため、日本市場全般への一般化は別途評価が必要。

観測結果

ETF買入れの銘柄別価格効果

ETF買入れの銘柄別価格効果。

効果量未掲載(not_reported)

一次資料で主要結論は確認したが、定義を統一できる効果量は本レコードでは採録していない。

効果量は原典の掲載値です。当サイトが再計算したものではなく、将来のリターンを示すものでもありません。

限界

原典の設計上、この結果をそのまま一般化できない条件です。

  • 単一市場
  • 取引コスト控除前

原典と利用条件

提供元
publisher
メタデータライセンス
other
本文再利用
none
原典確認日
2026-08-11
解説の確認範囲
公開要旨を確認
解説確認日
2026-08-11
レコード更新日
2026-08-11
機械可読レコード
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