日本株で過去の勝者と敗者のその後はどう違うか
The Winner-Loser Effect in Japanese Stock Returns
Yasuo Iihara、Hiroshi Kato、Toshifumi Tokunaga(2004)『Japan and the World Economy』
ひとことで言うと
東京証券取引所の株式を過去リターンで勝者・敗者に分け、将来の継続と反転が保有期間によってどう異なるか調べた研究です。
図で読む:この研究は何を比べたか
日本株で過去の勝者と敗者のその後はどう違うか
過去の勝者群
期間により値動きが継続
日本株の過去リターン順位
過去の敗者群
期間により勝者群との差が反転
保有期間で継続と反転の現れ方が変わる
利益への距離
- 観測された差
-
確認された
研究標本内で報告された方向です。
- 取引費用
-
未確認
売買費用を引いた利益は本レコードで未確認です。
- 再現性
-
未確認
独立した別標本での追試は未評価です。
- 日本市場
-
一部のみ
日本市場の標本ですが、期間や制度が限定されます。
研究で観測された差は、そのまま得られる利益ではありません。4つの関門はそれぞれ独立に読んでください。
この研究を読み解く
何を知りたかったのか
米国で報告されたモメンタムや長期反転は日本株にも見られるのでしょうか。過去に上昇した株と下落した株の将来差が、観測する期間の長さにより継続から反転へ変わるかを問います。
どうやって調べたのか
1975~1997年の東京証券取引所上場株を過去リターンで順位付けし、勝者群と敗者群の将来リターンを月次で比較します。形成期間と保有期間を変え、短中期の継続とより長い期間の反転を分けて検討します。
何が分かったのか
日本株の過去リターン順位と将来リターンに関係があり、検証期間によって継続と反転の現れ方が異なることを示します。一次書誌ページには抄録がないため、このレコードでは統一的に比較できる効果量や細かな条件を採録していません。
この結果をどう読めばよいか
日本市場を直接扱う点は重要ですが、現在の日本株全体で同じ効果が続く証明ではありません。継続と反転は形成・保有期間の選択で変わるため、単に勝者を買う規則へ縮約できません。費用や空売り可能性も別評価です。
- 対象市場
- 日本
- 標本期間
- 1975
〜1997 - 対象銘柄群
- 東京証券取引所上場株
- 観測頻度
- monthly
- 再現性
- 未評価独立した標本外再現を本レコードでは評価していない。
- 日本市場での有効性
- 未評価日本市場を直接標本として検証した研究である。ただし対象期間・制度・銘柄群に依存するため、日本市場全般への一般化は別途評価が必要。
観測結果
日本株の勝者敗者効果
日本株の勝者敗者効果。
効果量未掲載(not_reported)
一次資料で主要結論は確認したが、定義を統一できる効果量は本レコードでは採録していない。
効果量は原典の掲載値です。当サイトが再計算したものではなく、将来のリターンを示すものでもありません。
限界
原典の設計上、この結果をそのまま一般化できない条件です。
原典と利用条件
- 出版社・公式論文ページhttps://doi.org/10.1016/S0922-1425(03)00064-0