冬季の高リターンは規模・割安・1月効果と別なのか
Seasonal, Size and Value Anomalies
Ben Jacobsen、Abdullah Mamun、Nuttawat Visaltanachoti(2005)『SSRN Electronic Journal』
ひとことで言うと
米国株の冬季と夏季の収益差を、企業規模や複数の割安指標、1月効果と同時に比較した季節性研究です。
図で読む:この研究は何を比べたか
冬季の高リターンは規模・割安・1月効果と別なのか
冬季(11月〜4月)
調べた各群で夏季より高いリターン
同じ株式ポートフォリオを保有する季節
夏季(5月〜10月)
冬季より低いリターン
規模・割安・1月を考慮しても冬季優位が残る
利益への距離
- 観測された差
-
確認された
研究標本内で報告された方向です。
- 取引費用
-
未確認
売買費用を引いた利益は本レコードで未確認です。
- 再現性
-
未確認
独立した別標本での追試は未評価です。
- 日本市場
-
未確認
日本市場での成立は検証していません。
研究で観測された差は、そのまま得られる利益ではありません。4つの関門はそれぞれ独立に読んでください。
この研究を読み解く
何を知りたかったのか
11月から4月の収益が高いハロウィーン効果は、小型株や割安株が1月に上がる既知の季節性を言い換えただけでしょうか。時価加重と等加重でも市場全体に残る独立した効果かを問います。
どうやって調べたのか
1926~2004年の米国株を、規模、配当利回り、簿価時価比、利益株価比、キャッシュフロー株価比で分類します。等加重と時価加重の各ポートフォリオで冬季・夏季を比較し、1月を除いた場合に他の異常が残るかを検討します。
何が分かったのか
調べた各ポートフォリオで冬季リターンが夏季を上回り、ハロウィーン効果は他の特性と独立した市場全体の現象として報告されました。一方、1月と時価加重を考慮すると複数の割安効果や小型株効果は大きく弱まりました。
この結果をどう読めばよいか
冬に株を保有すれば将来も高収益という保証ではありません。これは2005年のworking paperに基づく歴史的平均です。季節区分の選択、税制、市場構造の変化、取引費用を考慮した現在の実装可能性は別問題です。
- 対象市場
- 米国
- 標本期間
- 1926
〜2004 - 対象銘柄群
- 米国株の等加重・時価加重特性ポートフォリオ
- 観測頻度
- monthly
- 再現性
- 未評価独立した追試関係は本レコードでは評価していない。
- 日本市場での有効性
- 未評価日本市場での成立は本レコードでは評価していない。
観測結果
主要な観測結果
ハロウィーン効果と1月効果を規模・配当利回り・簿価時価比などの特性別に比較し、前者は幅広いポートフォリオに現れると報告した。。
効果量未掲載(not_reported)
効果量は一次資料の表定義まで再確認していないため未収録。方向と概略のみを掲載する。
効果量は原典の掲載値です。当サイトが再計算したものではなく、将来のリターンを示すものでもありません。
限界
原典の設計上、この結果をそのまま一般化できない条件です。
原典と利用条件
- 一次資料ページhttps://doi.org/10.2139/ssrn.784186