日経指数の入れ替えは価格・出来高へ一時的か恒久的か

The Impacts of Index Rebalancing and Their Implications: Some New Evidence from Japan

Shinhua Liu(2006)『Journal of International Financial Markets, Institutions and Money』

ひとことで言うと

追加・除外とも一時反転を伴いながら価格効果は概ね恒久的で、不完全代替仮説を支持しましたを示した研究です。

図で読む:この研究は何を比べたか

前後の対比 方向のみ・数値なし

指数入れ替えで動いた価格は、すべて元に戻るのか

入れ替え前

通常の需給

指数の追加・除外

実施後

一部反転しても価格効果は概ね残る

日経指数の追加・除外後には一時反転がある一方、価格効果は概ね残りました。

利益への距離

観測された差

確認された

価格・出来高の方向を観測。

取引費用

未確認

売買費用後の収益は未確認。

再現性

未確認

独立再現は未評価。

日本市場

一部のみ

日本標本だが期間・制度に限定。

研究で観測された差は、そのまま得られる利益ではありません。4つの関門はそれぞれ独立に読んでください。

この研究を読み解く

何を知りたかったのか

日経225の追加・除外が生む価格と出来高の変化を、一時的な価格圧力と代替しにくい株への恒久需要のどちらが説明するか、日経500とも比べます。 追加と除外の非対称性も同時に見ます。

どうやって調べたのか

1991~2002年の日経225・500構成変更について、発表日と実施日の前後を追うイベント分析を行います。追加と除外の価格反転、出来高、裁定取引、長期出来高を比較します。 日経500は制度差を比べる対照になります。

何が分かったのか

追加・除外とも一時反転を伴いながら価格効果は概ね恒久的で、不完全代替仮説を支持しました。両方向で裁定取引が見られ、長期出来高の平均変化は有意でなく、225の反応は500より強い結果です。 長期出来高は平均的に変化しませんでした。

この結果をどう読めばよいか

恒久的とは研究の観測窓で価格が完全に戻らない意味で、企業価値の因果的変化を証明しません。現在の入替えルール、事前予測、売買費用が異なれば裁定機会も変わります。 事前予測可能性は研究時点と現在で異なります。

対象市場
標本期間
19912002
対象銘柄群
日経225・日経500の構成銘柄変更
観測頻度
event
再現性
未評価独立した標本外再現を本レコードでは評価していない。
日本市場での有効性
未評価日本市場を直接標本として検証した研究である。ただし対象期間・制度・銘柄群に依存するため、日本市場全般への一般化は別途評価が必要。

観測結果

指数入替え時の価格・出来高反応

指数入替え時の価格・出来高反応。

効果量未掲載(not_reported)

一次資料で主要結論は確認したが、定義を統一できる効果量は本レコードでは採録していない。

効果量は原典の掲載値です。当サイトが再計算したものではなく、将来のリターンを示すものでもありません。

限界

原典の設計上、この結果をそのまま一般化できない条件です。

  • 単一市場
  • 取引コスト控除前

原典と利用条件

提供元
publisher
メタデータライセンス
other
本文再利用
none
原典確認日
2026-08-11
解説の確認範囲
公開要旨を確認
解説確認日
2026-08-11
レコード更新日
2026-08-11
機械可読レコード
liu-2006-japan-index-rebalancing.json