決算後ドリフトは利益予想の作り方で大きさが変わるか
Comparing the Post-Earnings Announcement Drift for Surprises Calculated from Analyst and Time Series Forecasts
Joshua Livnat、Richard R. Mendenhall(2006)『Journal of Accounting Research』
ひとことで言うと
アナリスト予想基準のサプライズは、時系列予想基準より決算後ドリフトが有意に大きくなりましたを示した研究です。
図で読む:この研究は何を比べたか
決算の驚きをどう測るかで、その後の値動きが変わる
アナリスト予想基準
ドリフトがより大きい
利益サプライズの測り方
時系列予想基準
相対的に小さい
予想基準で差
利益への距離
- 観測された差
-
確認された
二つの測定法で差を観測。
- 取引費用
-
未確認
実時間データと費用後は未確認。
- 再現性
-
未確認
関連研究はあるが独立再現は未評価。
- 日本市場
-
未確認
日本市場は未検証。
研究で観測された差は、そのまま得られる利益ではありません。4つの関門はそれぞれ独立に読んでください。
この研究を読み解く
何を知りたかったのか
利益サプライズをアナリスト予想との差で測る場合と、過去利益からの時系列予想との差で測る場合に、決算後の株価継続が同じ現象を捉えるかを比べます。 二つの期待値が異なる情報を使うかも問います。
どうやって調べたのか
1987~2002年の米国企業でI/B/E/Sのアナリスト予想とCompustat利益から二種類のサプライズを作ります。発表後リターンを比較し、利益修正や特別項目が差を生むかも検証します。 同じ企業・発表を二尺度で対応比較します。
何が分かったのか
アナリスト予想基準のサプライズは、時系列予想基準より決算後ドリフトが有意に大きくなりました。差はCompustatの修正や特別項目では十分説明されず、将来決算周辺のリターン形状も異なりました。 利益修正だけでは差を説明できませんでした。
この結果をどう読めばよいか
二尺度の差は、アナリスト予想が常に優れている、またはドリフトの因果原因を特定したことを意味しません。予想公開時点、欠測企業、データ更新をそろえないと実時間で再現できません。 アナリスト予想の利用可能企業には選択差があります。
- 対象市場
- 米国
- 標本期間
- 1987
〜2002 - 対象銘柄群
- I/B/E/SとCompustatを利用できる米国企業
- 観測頻度
- quarterly
- 再現性
- 未評価独立した追試関係は本レコードでは評価していない。
- 日本市場での有効性
- 未評価日本市場での成立は本レコードでは評価していない。
観測結果
主要な観測結果
アナリスト予想で算定した利益サプライズのほうが時系列予想より発表後ドリフトが大きく、両者が異なる情報を捉える可能性を示した。。
効果量未掲載(not_reported)
効果量は一次資料の表定義まで再確認していないため未収録。方向と概略のみを掲載する。
効果量は原典の掲載値です。当サイトが再計算したものではなく、将来のリターンを示すものでもありません。
限界
原典の設計上、この結果をそのまま一般化できない条件です。
原典と利用条件
- 一次資料ページhttps://doi.org/10.1111/j.1475-679X.2006.00196.x