株式市場の季節パターンを1世紀で追う
Rise and fall of calendar anomalies over a century
Alex Plastun、Xolani Sibande、Rangan Gupta、Mark E. Wohar(2019)『The North American Journal of Economics and Finance』
ひとことで言うと
ダウ平均の長期データを時代別に分け、曜日、月替わり、年替わり、休日周辺のリターン差が存続したか調べた研究です。
図で読む:この研究は何を比べたか
昔の季節パターンは、近年にも残ったのか
20世紀半ば
複数の暦効果が強い
時代の経過
1980年代以降
効果が消失
利益への距離
- 観測された差
-
確認された
時代別の変化を観測.
- 取引費用
-
未確認
近年の費用後利益を支持しない.
- 再現性
-
未確認
長期標本内の比較で独立追試は未評価.
- 日本市場
-
未確認
米国指数で日本は未検証.
研究で観測された差は、そのまま得られる利益ではありません。4つの関門はそれぞれ独立に読んでください。
この研究を読み解く
何を知りたかったのか
よく知られたカレンダー効果は市場の恒久的な性質でしょうか。それとも、発見や制度変化とともに強さが変わり、長い標本を一括すると過去の効果が現在もあるように見えるのでしょうか。
どうやって調べたのか
1900~2018年のダウ工業株30種平均の日次データを用い、曜日効果、月替わり効果、年替わり効果、休日効果を長期にわたり検定します。全期間平均だけでなく、時代による発生と消滅を追う構成です。
何が分かったのか
複数のカレンダー効果は20世紀半ばに強く観測された一方、1980年代以降には消失したと報告します。長期標本で有意に見える季節性が、最近の期間にも同じ強さで続くとは限らないことを示しました。
この結果をどう読めばよいか
1世紀のどこかで見つかった曜日差を現在の売買規則とみなすのは誤読です。この研究の中心は効果の盛衰であり、近年の消失も結果に含まれます。ダウ平均一指数の履歴なので、個別株や日本市場へ一般化できません。
- 対象市場
- 米国
- 標本期間
- 1900
〜2018 - 対象銘柄群
- ダウ工業株30種平均
- 観測頻度
- daily
- 再現性
- 未評価独立した追試関係は本レコードでは評価していない。
- 日本市場での有効性
- 未評価日本市場での成立は本レコードでは評価していない。
観測結果
主要な観測結果
曜日・月替わり・年替わり・休日効果は20世紀半ばに強かったが、1980年代以降は消失したと報告した。。
効果量未掲載(not_reported)
効果量は一次資料の表定義まで再確認していないため未収録。方向と概略のみを掲載する。
効果量は原典の掲載値です。当サイトが再計算したものではなく、将来のリターンを示すものでもありません。
限界
原典の設計上、この結果をそのまま一般化できない条件です。
原典と利用条件
- 一次資料ページhttps://doi.org/10.1016/j.najef.2019.04.011