欧州12か国でも過去の勝者は優位だったか
International Momentum Strategies
K. Geert Rouwenhorst(1998)『The Journal of Finance』
ひとことで言うと
欧州の複数市場で、過去リターンが高い株と低い株の将来成績を比べ、米国外でもモメンタムが見られるか調べた研究です。
図で読む:この研究は何を比べたか
欧州でも過去の勝者は敗者を上回ったか
過去の勝者群
将来成績が相対的に高い
過去リターンで分類
過去の敗者群
相対的に低い
勝者が敗者を上回る
利益への距離
- 観測された差
-
確認された
複数欧州市場で差を観測.
- 取引費用
-
未確認
売買費用後は未確認.
- 再現性
-
未確認
複数国標本だが独立追試は未評価.
- 日本市場
-
未確認
日本市場は未検証.
研究で観測された差は、そのまま得られる利益ではありません。4つの関門はそれぞれ独立に読んでください。
この研究を読み解く
何を知りたかったのか
米国で報告された勝者継続は、その市場固有の制度やデータ選択によるのでしょうか。異なる国の株式を同じ考え方で順位付けし、国を越えて過去の勝者が敗者を上回るかを問います。
どうやって調べたのか
1978~1995年の欧州12か国の株式を過去リターンで並べ、勝者ポートフォリオと敗者ポートフォリオのその後の成績を比較します。国別の市場差だけでなく、企業規模など既知のリターン特性との関係も検討します。
何が分かったのか
欧州の複数市場でも過去の勝者が敗者を上回る傾向を報告し、モメンタムが米国だけの現象ではない証拠を示しました。国際標本を使うことで、単一市場の制度だけによる説明を弱めています。国際的な広がりが確認されました。
この結果をどう読めばよいか
欧州12か国での再現は、すべての国・時代・銘柄で継続することを意味しません。標本は1995年までで、取引費用や空売り制約を含む現在の実装評価とは別です。日本市場への適用もこの論文では検証していません。
- 対象市場
- 欧州
- 標本期間
- 1978
〜1995 - 対象銘柄群
- 欧州12か国の株式
- 観測頻度
- 論文ごとの分析頻度(書誌・抄録では詳細未確認)
- 再現性
- 未評価独立した追試研究との対応は未評価。
- 日本市場での有効性
- 未評価日本市場への適用可能性は本レコードでは評価していない。
観測結果
主要な観測結果
欧州の複数市場で過去の勝者が敗者を上回る傾向を示し、米国外でのモメンタムを検討する。。
効果量未掲載(not_reported)
効果量は一次資料の表・定義まで検収していないため未収録。
効果量は原典の掲載値です。当サイトが再計算したものではなく、将来のリターンを示すものでもありません。
限界
原典の設計上、この結果をそのまま一般化できない条件です。
原典と利用条件
- 出版社ページ(DOI)https://doi.org/10.1111/0022-1082.95722