配当利回りの高い株のほうが期待リターンも高いことは、学術研究で示されているのですか
結論
BlackとScholes(1974)の米国株研究では、高配当利回り株と低配当利回り株の期待リターン差を当時最良の実証手法で示せませんでした。ただし、これは両者に差がないことの証明ではありません。
Fischer BlackとMyron Scholes(1974)は、米国普通株式を配当利回りの水準で区分し、高利回り株と低利回り株の期待リターンに差があるかを検証しました。税引前・税引後のいずれでも、その期待リターン差を当時最良の実証手法で示すことができなかったと報告しています。これは「差が存在しない」と証明した結果ではなく、同研究の標本と手法では差を示せなかったという意味です。
Samuel M. HartzmarkとDavid H. Solomon(2019)は、米国の個人投資家・投信・機関投資家の行動を調べ、配当への需要が低金利期や市場不調期に体系的に高まり、配当支払い銘柄の将来リターンを押し下げる方向を報告しています。この結果についても、効果量の数値は当サイトの収録根拠にはなく、方向のみを確認しています。
参照した研究
- 高配当利回り株と低配当利回り株の期待リターン差を示せなかったと報告 台帳のレコードを見る
- 配当需要の高まりが配当支払い銘柄の将来リターンを押し下げる方向を報告 台帳のレコードを見る
限界
いずれも米国市場の研究で、日本市場への適用可能性は当サイトでは未評価です。BlackとScholes (1974)の後続研究はこのレコードに反映しておらず、このFAQだけで配当利回りとリターンに関する研究全体を総括するものではありません。