運用コストの高い投資信託ほど成績が良いということは、これまでの研究で示されていますか
結論
台帳に収録した米国研究では、運用コストが高い投資信託ほど成績が良いとは示されていません。費用は成績持続性を説明する要因の一つとされ、市場全体でもアクティブ運用には追加の費用が生じると報告されています。
Carhart(1997)は、生存者バイアスを除去した米国株式ミューチュアルファンド群を分析しました。投信のリターンやリスク調整後リターンの持続性は、共通ファクターと投資費用でほぼ説明され、説明できない残差は主に最下位ファンド群の低成績継続に集中していました。熟練や情報優位を持つマネジャーの存在を支持しないという結果で、効果量の数値は台帳には収録されていません。
French(2008)は、1980〜2006年の米国株式市場について、投信、ヘッジファンド、機関投資家勘定、個人投資家を含めてアクティブ運用の費用を集計しました。市場全体では、アクティブ運用の探索に市場時価総額の年率0.67%が費やされていたと報告しています。また、合理的な仮定のもとで、パッシブ運用への切り替えにより典型的投資家の平均年間リターンが67ベーシスポイント向上するとの試算を示しました。
参照した研究
- 投信の成績持続性はほぼ費用と共通ファクターで説明されると報告 台帳のレコードを見る
- 市場全体でアクティブ運用に時価総額の年率0.67%が費やされたと報告 台帳のレコードを見る
限界
これらは米国市場を対象とした研究で、日本の投資信託について同じ関係を直接検証した記録は台帳にありません。商品構成や費用条件が異なる市場への適用可能性も評価されていません。